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心細さ-自我復元後日記[099]

心細い、という感情を
私はずっと恐れ、ずっと逃げてきたんだな、と思った。

私はずっと、ガチガチだった。

今、私は、
心細いこの感情を、深く、味わいたい。
味わおうとすればするほど、
それは、静かで、なにより、
私がいるのは、そこなのだ、という実感があり、
安心とは、実感を伴っている、ということなんだ、と感じるのだ。

この数日、私は、混乱していた。
この混乱の原因は、リアリティーが明滅し続け、
私は、自分の認識のあまりの不安定さが苦しかったからだ。

何をしようと、
何を思おうと、
それはそのままで、この数日を過ごした。

元気でいたい、好きな気持ちを維持したい、
でも、それは、脆くも砂山が崩れるように崩れ、
あまりに、不安定だった。

心細いのが嫌だった。

・・・でも、今、とても不思議な気持ちがしている。

この穏やかで、静かで、落ち着いている状態を
私は「心細い状態」と思いこみ、なんとかしようとあがいていたけど、
これが、心細いという感情なら、この今の状態こそ、
私のいる場所の実感であり・・・ただただ、穏やかではないか?

私はどこかで、それがわかっているところがあった。

私の中で、強い違和感があった。

「私は何を語ったところで、何を考えたところで、
私は今こういう状態なのは、こうだからだ」
という説明にしかなっていない、その事実に対して、
「なぜ、私は、そんなことをずっとしているのか?」
という疑問だった。

たぶん、こういうことだったのだろう。

「今、私は心細いのだけれど、私はそれをいいとは思っておらず、
奮闘しながら、なんとか、元気にやろうと必死ですので・・・
今の自分を、誰か、許してください。」

どこかでこう思い続けている自分が
私は、不快だった。

私は、勇気をもって、この事実を、
今、認めようと思う。

今、私は、こう自分で言いながら、
猛烈な拒絶を感じた。
「認めちゃダメだ」と。

でも、私は、もう、自分が不快だと思うことは
我慢してまでしたいとは思わない。

私は、心細さを、どこまでも味わってみたい。

それが私がやりたいことなんだ。

この穏やかで、身体と親和しているこの「心細さ」に
私は、身を置いてみたい。

心地よいから、私はそう思うようになった。

私はおそらく今、
子どもの頃の感情を再体験しているのだと感じる。

この心細さが、あまりにそばにある
身近な状態に思えるからであり、
私は、今、自分が子どもの頃の自分であるような感じがしているから。
とても、それは、「幼かった、あの頃の私」のように思える。

5歳から10歳頃のイメージで、
私はあどけない顔をした少年で、
半ズボンにカーディガンを着て生活をしていたあの頃の。

この感情に出会えていることを
私は嬉しいと感じている。

不要になった「大人の目」が
寿命が尽きるように果てていくのを実感している。



◆自我復元に関する資料◆

無明庵サイト「桜の間」
http://mumyouan.com/k/sakuranoma.html




2016.10.12
愛美

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by jh-no-no | 2016-10-12 15:24 | 愛美通信☆メトロノート


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