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③球体のイメージと毒母由来のトラウマ掘り

『②球体のイメージと毒母由来のトラウマ掘り』の続きです。

・・・

職場のACとの格闘についても、少し書いておきたいと思います。
これは、かなり、観察できるようになってきています。
ただ、反応はしてしまいます。心臓がバクバクするほど反応している、
ああ、反応しているな、と感じることもあります。
女性のR先輩を介しての妄想が、ACを刺激することが多いのですが、
ただ、今、ようやくこう感じるに至っています。

刺激されているのは「ACだけだ」と。

最初は、どう対処しようかと考えることが多く、今も、ふとそう考えがち
ですが、どうもへったくれもなく、ACなのだから、先ほどと同様、
「枯渇」させればよい、と思っています。
餌など与えてやらねばいいだけです。「事実」が枯渇させていくだけです。
AC人格は、餌がなくては反応すらできない人格ですから。
これは、自他共に、どんなACであろうと、ACは「枯れ尽きるのみ」です。

もう一つ、これは、今、仕事中に私に起こることなのですが、
接客時には決まり文句があります。たとえば「ありがとうございます。
またお越しくださいませ」など。日によって、どの言い回しが、というのは
変わるのですが、一度、つっかかると、どんどんと言えなくなり、
どもるようになり、昨日に至っては、「ありがとうございます」の「あ」を
発音するまで、1秒以上かかる。これは、すごく長い1秒で違和感があります。
この原因は、おそらく、まわりの目なのです。間違ったら恥ずかしい、へんな言葉
になったのをきかれたら恥ずかしい、という意識がずっと働いているようなのです。

ただ、私は、この「どもる」というはじめて自覚した自分の出来事に対して、
今、チャレンジしています。どもるがために、まったく自動的でなく、
意識的に行わねばなりません。もちろん、それがどもりを促進しているのかも
しれないのですが、しばらく、「意識的に」言葉を出してみようと思います。
今は私は、この自動的でない出来事が、ちょっと自分でもへんだと思いますが、
楽しいと感じてもいます。この件は、どうなるかわかりませんが、あまり
へこむことなく、向き合っています。へこみそうにはなりますが。

話をもう一度、戻します。

16日の日、私はまた、あの交差点にさしかかった時、
渡りきる直前、こう声に出した。

「P。■■■■■(←Pの姓名)、さようなら」

と。断ち切った。Pとの決別の準備はできた、と思った。

11月*日が、母が死んだ日ですが、こうやって声に出したとき、
私は、その日までに、けじめをつけよう、と思った。はっきり言おう、と。

ただ、今は、はたして今何かを言うかどうかはわからないと思っています。
ここを墓場とし、Pとの関係を「枯れ尽くすまで、見届ける」ことは確かです。
わかりませんが、ただ、もうすでに、私の姿勢は、そこに向かっています。
それにそった言動を、毎日、取り続けるでしょう。
それは、ただ、実行していくのみです。何の価値観でも理念でもなく、
目的ですらなく、決まっていること、決めたことであり、
ただやっていくのみです。

この日は、日記に、年内に2度目の自我判定依頼をしたい、ということも
書いています。この思いは、今もあります。そもそも、もう残された時間は
ありません。そして、その焦りから依頼をしたいのではなく、
残された時間がないという事実のなかで、はっきりと、自分自身を私自身が
ちゃんと把握したいためです。その時期にあると思うからです。
何が今の時点で、残された課題なのか、それを絶対克服していくために、
確かな道を自分で作らねば、と思います。

自我復元に関して、私は努力賞などないと思っています。
失敗したらその事実だけが残ります。
私は、どうしても、この生で、自我をとり戻したいのです。
たとえその直後死滅しようが、です。
それが、自分を裏切らないことだと思うからです。
自分を裏切らないために、私は生きていますし、
自分を裏切らないために私は生きた、とそうはっきり言える生を送ります。

16日は、私にとって、記念すべき一日だった。

二つのことがあった。

一つは、ある銀行の口座、そしてそれに付随するクレジットを解約したこと。

この口座は、私が18の頃、私の父が(私が未成年だったために)代理で作った
私名義の銀行口座だった。奨学金の振込みと年金の支払いという必要性から、
保護者として作ったのだと思う。少し前まで、暗証番号も父がつけた番号だった。

もちろん、大学生の終わり頃からは自己管理をしてきたし、当然、銀行印など
手続き関係も自分でやってきたわけで、なんらここに父が関与したことも、
お金を受け取ったこともない。が、しかし、気持ち悪いものだった。
これを今回、完全に断った、解約したことで、父との関係に、しっかり
けじめをつけた。

思わず、「長かった」と書いてしまった。18の頃からとなると、24年間だ。
受付の窓口の方が、「長い間、ありがとうございました」と言われた時、
感慨深いものがあった。なんだか、長い間、刑務所にいて、出所するとき、
「おつかれさまでした」と、看守に見送られるような、そんな気分だった。
大袈裟でなく、そうして外の空気に出たように思ったほどだった。

もう一つは、その手続きの後、固定回線の工事があり、ようやく、光回線が
開通した。これで、新しいPCにネットが接続できるようになる。
デバイスという言葉も、プロバイダという意味も、何もわからないところから
なんとかやってきた。ウイルス対策もはじめて自分で行った。
ほんと、ドキドキだった。無事、PCは動いた。

固定回線にするということ。これについて、私は一つの覚悟があった。
私にとって、固定回線にする、ということは、ここでPと決着をつける、
という意志でもあった。不思議だ。固定回線の工事が済んだ時、私が思ったのは、
いつでもここを出られると思ったことだ。敗北感を抱かずに、だ。
いつでも逃げられるノートパソコンや無線回線にしなくてよかった。
そうしたことも関連して、ここをACの墓場にしてみせる、という決意も生まれた。
私自身のACを殺すことも当然だが、それだけでなく、Pとの関係性、
その関係性に組み込まれたAC同士による契約の破棄、これもやる。

そして、ふと、そうだ、11月も間近だ、と気づいた。
母の自殺した時期だ。今、また一つ、大きく状況は変わろうとしている。
マイナンバーの件も、10月下旬から、私にとって修羅場になるだろう。
11月、昨年の11月は、今の仕事と出会った月でもある。
しかし、場合によっては、解雇されるかもしれない。でも、思う。
私は、徹底的に自分を貫くだろう。しかしそれは、会社を敵にまわすことじゃない。
むしろ、私はこの会社を「自分で選んだから」、だから、闘えるのだ。
私はこの会社に助けられた。この会社に面接で採用となった後も、ピンチはあった。
でも、それでも、結果、ここに残れた。自分でも誇りに思うのは、どの局面でも
媚びたことはなかった。だから、今の、ここでの自分がある。
だから、その自分を今回も貫くだけだ。この会社は僕は好きだ。
でもそのことと、媚びることは、まったく関係がない。むしろ、媚びないで
それでもやってこれたところだからこそ、私は、おおいに闘うことを誓う。

Pともトラブルが起こるだろう。だけれど、Pに言えることは、もう私は
(まだ解除しきれてはいないけれど)、「不安OKを生きる」ことに決めたのだ。
そういう私が嫌なら(嫌に決まっているだろうが)、あなたが去ればいいことだ。
物理的なことだけを言っているのでなく、いられなくなるのはあなただ、という
こと、それは、つねに、いられなくなるのはAC人格のほうだ、ということ。

この日の終わり、日記に書いたことがあります。

それは、今まで、Pと私は、あたかも共依存というお互いさまの関係に
あったかのようなストーリーであった、と思っていました。
Pが私を利用してきたように、私もPを利用してきたのだ、と。
それはそうなのですが、そこにとらわれるたびに、Pだけが悪いわけじゃない、
というところから動けなくなっていました。

この日、私は思い切って、自分で認めたことがあります。
私はPといて、あなたといて、それだけで楽しく、あなたが笑ってくれるだけで
私はそれだけでよかった、幸せだと思った、Pといて私はずっといつも楽しかった、と。

でも、それが「大間違いだった」ということ。
先ほど書いた通り、私の思いこみ、その強烈な投影だったこと。

その大間違い、では、P、あなたは、「私といて、楽しかったか?」ということに
あなたはどう答えられるか?「楽しかったよ」と嘘をつくことはできるだろう。
でも、私はこの時、理解しました。というか、思い出しました。
私は、Pが私といて楽しかったのなど、見たことがないことを。

ここに非対称な関係を発見しました。

「私だけが」Pといて楽しかったのです。
ではPはなぜ私といたのか?それは、掘ってきた通り、「便利だったから」です。
かつて、Pは私に言ったことがあります。なぜ、ワタシといるのかわからない、と。
ワタシはわかるよ、でも、▲▲(かつてのニックネーム)がワタシとなぜいたいのか、
わからない。もしも、▲▲がワタシといたくない、嫌いになったら、その時はおしまい
だと思う・・・というようなことを、Pは話したことがありました。
これは、本音だと思います。

Pにとって、私は、全自動身体洗い機のように、「楽」をさせてくれて、
そして、彼女の価値観を守る護衛のような存在でした。
Pから見れば、なぜ、そんなことをしたいのか、意味不明なわけです。
ただ、私には、わかっていました。
私は、「そうすることで」、彼女が笑ってくれる、明るい顔をしてくれるから、
それが嬉しくて、それが私の生きがいだったから、やっていたのです。

でも、今や、その「明るくあってほしい」というのが、まったくの
トラウマ由来の願望で、つまり、「嘘」であるのなら、私はもう、
Pを守りたくもなければ、Pが楽をするための道具になりたくもない。

Pが笑っていた、と私が記憶しているのは、それは私といて楽しかったのではなく、
便利だったから、楽だったから、責めないでいてくれるから、だから日々、
普通に笑っているその笑顔を見て、私は、彼女の「幸せ」を感じていました。
そう、思いたかった、ということです。ここに強烈な思いこみがあります。
でもよく見ると、一方で、Pが私といて楽しかったとは、まったく思えないのです。

何が言いたいか、というと、まったく「すれ違っている」ということです。
Pは私にいつかこう言ってくるかもしれません。
「あなただって、楽しかったでしょ。あなただって、私を利用したじゃないか」と。
でも、今、私はこれに対して、違う、と言えます。

「利用した」のは、あなたであり、
「楽しいと勘違いした」のが、私だった、と。

共依存関係の解体作業です。

この解体は、当然ですが、私が徹底してAC人格を解除していく覚悟からしか
できません。Pにはできません。する気もないでしょう。
利用したかもしれないけれど利用されもした、という主張で終わるでしょう。
それはしかたないことで、そこが、AC人格がやれる精一杯の正当化だからです。
逆にいえば、私にとっては、それが最大の罠、保身になります。
が、もう、不要です。

「新地」

という言葉を、昨日、日記に書きました。

もう、私には、共依存関係という「旧地」には用はありません。
新しい地で、新地で、ことを進めていけばよいだけです。

10月16日。この10月の中間地点は、大きなターニングポイントになったと
自分で思いますし、自分でそうしていかねばなりません。

18日。この日も仕事の休憩時間、夜ですが、職場の前の空き地、そこは
本当に今までいろいろあった場所です。毒父と最後に電話で言い合った場でもあり、
Pの母親と電話で言い合った場でもあり、それもすべて、仕事の休憩時間、
そこで闘ったことでした。

その空き地で、その日も球体のワークをやっていました。

今までと違うことがありました。

球の大きさなのですが、今までは、崩残さんからアドバイスをいただいたように、
あまり無理をしないで、頭蓋骨くらいの大きさで慣れようと、やっていました。
ですが、この日、その「大きさ」をぐっと広くすることができたのです。
可変になったのです。

その理由はすぐにわかりました。

関心というのが、「遠くにある」という理解が深まったからでした。

遠く、というのは、具体的な数値がある距離基準ではありません。
それはむしろ、性質的なものでした。

遠くとは、「球の外」を意味していました。

ですから、小さい球であろうと、大きな球であろうと、その外が「遠く」
なのでした。逆にいえば、どんなに球を大きくしようとよくて、その外が
遠いのです。最初は、この「遠い」という感覚から、球の大きさは自然と
大きくできた、というふうに思います。

重要だと思ったのは、どの大きさがよいかどうかとかではなく、
大きさは自由に変えられるということ。この感覚は、次第に、
「この球の設計は自由にできるんだ」という感覚につながっていきます。

それまでは、崩残さんから自由にデザインする、という話をきいても、
この球に何を作ればいいのか、とか、今思うと、そうやってまるで
内装を考えることがデザインすることだといった先入観があったことに
気づきます。それは、どこか、へんですね。今思うと。
ここでも、何か、それは「他人事」です。どうすればいいでしょうか?みたいな。
自分で決める、自分で作るんだ、という基礎に、まず、この球体それ自体の扱い
がある気がします。「大きさの可変さの理解」は、その初歩にあるように思います。

球体を大きくしたときに、私がしたことは、その内側を広大な闇にすることでした。
なぜなら、すごく落ち着くからです。広々とした闇。そのずっと遠くに「関心」がある。
そのずっと遠くに関心をあらしめるこの広大な闇の中心に居座る、というのは、
とても落ち着くように思えました。

そして、同時に思ったことは、そんな遠くの球体の「境目」などに
私は行かないよ、と思ったことでした。球体の向こうに行かないこと、イコール、
自分を裏切らないことだ、と理解しました。
そして、この球体をつくり、その中心に座る、ということは、
自分を裏切らない決心そのものだということです。

この日の日記にも、先ほど書いたPとの関係について、
はっきり書き切ったことがあります。

重複しますが、今読み直してみた時、肝心な点は、
AC人格として生きた(死んでいて)人生が、あなた(P)と違って、
「私はぜんぜん楽しくなかった」と、看破したことです。

以下、抜粋します。

・・・

あなたは私といて、楽しかっただろうか?私はあなたが楽しくしているのを
見たことがない。しかし、私は、あなたといて楽しかった。あなたがいるだけで、
あなたが笑ってくれる、笑っているだけで、私は楽しかった。
しかし、それが嘘、まちがいだったと気づいた。そう思いこみたかっただけだったと。
そのまちがった、思いこみの楽しさのために、私はあなたに尽くすことは
全く苦ではなく、むしろ、喜びだった。あなたは私といて、こう思ったはずだ。
大きく2つある。1つは、「楽だ」と思ったこと。自分の思い通りに、私が動くことは
まるで、私は、あなたの手足のようだったろう、いいや、そんなことはなかった、
思った通りにやってくれなかったこともある、といいたいか?ならば、それこそが、
「Abyは私の思い通りに動くべきだ」と思っている証拠なのだ。それがまさに、今、
この1年、あなたが私に向けた不満だったじゃないか。「Abyのせいだ」と思って
いるんだよ。あなたは。

全員そうだった。Pだけじゃない。Pの母も妹も、私の家族も、また、私のまわりに
集まった人も、全員、私に「敵視の目」を向けた。あなたたちの思い通りに動かない、
それだけの理由で、私を責めた。Abyのせいだ、と。あなたたちは、一度でも、
「Abyは、私の思い通りに動くべきだ」と、そう考えている自分がおかしいと、
たった一度でも、疑ったことがあったろうか?
あなたの手足にならなかっただけ、ならなくなっただけで態度を変えた。
あなたの「楽」のための道具から、おりたとたん、あなたたちがしめした態度は、
一律、私を責めることのみだった。

もうひとつ。あなたは私といて、「心地よかった」はずだ。なぜなら、あなたの
価値観を否定しなかったから。これについても「いいや」と反論するかもしれないが、
同じことだ。あなたは自分の価値観こそ大事であり、それに従わない人間を排除して
いる。いずれにせよ、あなたが手にしたのは、「くるしゅうない」といって、あなたの
生き方に「あぐらをかける」ような身のまわりの世話をしてくれる「Aby」を
手にしたはずだ。つまり、1つは楽で、1つは心地よい。これはまったく自立的でなく、
怠惰で、また、排他的であり、歪んだ快楽のひたり方であり、私はあなたがそうで
あれるように尽くしてしまった人間だ。ただあなたに笑ってほしかったがために。
あなたは明るく、本当はもっと幸せになっていいんだって、
ただそう「思いこみたくて」。

でも、それが「大まちがい」、ただの大きな思いこみであったのなら、
私とあなたの関係とは、人と人の関係では全くない。私はただの道具、機械であり、
あなたは全く自立など実は口ばかり、で本当は求めてなどいない「あぐらをかいて
いるだけの、おひめさま気どり」を演じているにすぎない。

その実態を知った時、そして今、私はようやく「生きる」こと、私に
血が流れはじめることを経験し、あなたとの日々、そして20才までの日々の中で、
私は一秒すらも生きてすらいなかったことを知った。何ひとつ、楽しくなかった。

・・・

以上が該当箇所の抜粋です。

「楽しかった」という幻想から、「楽しくなかった」という地点に
頭での分析だけでなく、感情のレベルで移行した時でした。
つまり、楽しかった、というのは強引な思いこみによるもので、
本当は、何ひとつ、楽しくなどなかったという、正しい記憶になってきました。

おそらく、これは、自己分析やトラウマ分析ということだけからでなく、
ここ最近、本当に少しずつ、「生きる」ということを経験することで、
あれは生きているとはいえない、という理解が大きな修正力になっているように
感じます。自我復元にいろいろな要素が、連動して、掘っている結果だと思います。

ですから、中心のワークで中心が最初揺れ動いたように、
まだ揺れ動いてしまうような感覚もあるのですが、これもまた、
中心のワークを通じて、なんだかわからないのですが、「崩れてしまう」という
仮想の妄想で不安になるのではなく、不確かでも安定していける、という方を
私は、今、向いています。


・・・


『④球体のイメージと毒母由来のトラウマ掘り』に続きます。


2015.10.21
Aby

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by jh-no-no | 2015-10-21 11:57 | 復元ノート 1


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