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カノンの法則を見つける-自我復元後日記[174]

「手癖で弾いてはいけない」

これは言い換えると、

「感覚で弾いてはいけない」

ということであり、

では、感覚で弾く、とはどういうことか?
というと、

「感覚と身体が一致している」

ということ、だろう、と私は感じている。

これは、悪いことではないように思えるのだが、
私はこれは好まない。
だからこそ、私はD先生について教わっている。

二重母音の発声の問題にも取り組むことで
私は、こうしたい、と思っている。

それは、

「身体がリードしているようにする」

こと。感覚や、考え、意志、それらの
「内容」は、身体をメトロノームにして決まっていく。
そう、考えるようになった。

二重母音の問題も職場でずっと取り組んでいるが、
わかったことは、
「声や音になる前に、その口になっている必要がある」
ということだった。

身体が後手後手になる、つまり、
「どもる」というのはそういうことであり、
身体が後手後手になることでの「焦り」、
この焦りが「委縮」させる。
通常、こうなって「どもっている」との自覚が初めて生まれる。
私見だが、どもるとはこういうことだと感じている。

カノンを弾く時、
左3音、右4音を順繰りに7音をアルペジオで弾くのだが、
これを「丸暗記」するのは、ほぼ不可能に近い。
丸暗記は可能だが、使える記憶として暗記するのは不可能だ、という意味だ。

音を出す前には、指はすでにそのポジションになっている必要がある。

当たり前のことだけれど、
重要なのは、身体が感覚的に覚えていてぱっと押さえられる、
というのでは、それは「手癖で弾いている」ということなのだ。

身体が感覚に従属していまっているのが、
手癖の弾き方。

そうではなく、

身体がリードしている、というのは、
感覚より前に、その指のフォームになっている必要がある。

フォームを覚えていないといけないのだ。

階名を覚えている、とはこういうことなのだが、
やってみて思ったのは、
これまた丸暗記をすることが課題ではなく、
「どうやったら、覚えやすいか」を見つけること、
これが、使える暗記になる。

それは、ここ数日、ずっと階名の秩序を眺め、
弾き、カノンの音の並びに触れ続けてきたが、
ようやく、私は自分なりに、カノンの法則を見つけた。

左手で最初に弾く音(最後に弾く音でもあるのだが)と
同じその一音を、右手でも弾いていることを発見した。

しかも、それは、
「3度」という音の間隔をもって、
もう一音、低い音を弾いている。

その2音の動きが、左手の音の動きとシンクロしていること。

しかも面白いのは、それは主旋律ではなく、
左手の音の配列なのだ。
それを、実は右手でも弾いていて、
それが、その一音が「命音(命の音。私の造語)」だと、自分で発見したのだ。
3度離れてのその音も、その命音と同じ動きをする、という意味では、
命音と言ってもいいと思う。

この運指法則を見つけたことが、
今日までの自主練の成果。

これが、

「身体がリードしている」

ということなのだ。

音はここに乗ってくるのだ。



◆自我復元に関する資料◆

無明庵サイト「桜の間」
http://mumyouan.com/k/sakuranoma.html




2017.1.19
愛美

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by jh-no-no | 2017-01-19 15:44 | 愛美通信☆メトロノート


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