もう一つの「今日」-自我復元後日記[107]

10月31日という今日、
まさか、もう一つ、記事を書くとは思いもよらなかった。

ぺんたさんのイベントに出かけた私は、
まったく、最も予想しないトラブルに遭遇した。

急いで駅に向かい、駐輪場で財布を取り出そうとした時、
まさかの、財布が無かった。
忘れたのではない。落としてしまったのだ。

今まで生きてきて、財布を落としたのは
始めての体験だった。

もちろん、無一文なので何もできず、
私は家に戻りながら、財布が落ちていないかを
血眼になりながら探した。

見つからない・・・

家に戻り、紛失による被害防止の措置を素早くとり、
家にも無いことを確認し、懐中電灯を持ってまた駅に向かった。

通った道をくまなく探した。

駅に着き、まず、交番に紛失届の手続きを行うことにした。

今日、楽しみにしていたイベント。
このためにいろいろ調整したのに、
こんなことが起こるとは、まさか・・・だった。

家に戻り、始めての経験だったので、
最低限のことは対処したことを落ち着いて考え、
それからネットで自分では気づかないことがあるかどうか調べた。

一応、これで今日は大丈夫そうだった。
ときに不安が襲ったが、冷静に考え、後は明日以降、
対処すれば大丈夫なことを確認した。

こんな悲しいことが起きるとは
思いもよらなかった。

でも、私は、不思議な体験をしていた。

自転車にのり、血眼に探しながらも、
この今までしたことのない始めての体験を味わっていた。

イベントに行けなかった悲しみよりも、
財布を必死に探す今の自分、それこそが、「今日」だったからだ。
こんな31日になるとは・・・と思う反面、
もう一つの31日、それはとても今日を味わうのにふさわしい体験に
私の心は穏やかだった。すっごくがっかりもしたし、財布を無くしたショックと
紛失したものを悪用されたらという不安もあったけれど、
それでも、私の「今日」は、これが「今日」だった。

落ち着いて対処すれば、大丈夫だ。

そして、私は、イベントのことではなく、
今、やるべきことを確認した。

手元にわずかながら所持金があったから、
まず、今日、私はティッシュなどの生活用品を買おうと思った。
こういうこと、日常のことだからこそ、今のような時だからこそ、やろうと。

そして、食事をとろう、と。
夕食のための食材を買いに行こう、と。
スーパーに出かけた。
道に財布があったりはしないか・・・と諦めきれない気持ちを抱きながらも。

こういうことが大事だった。

一つ一つ、やろうと。

洗濯も今日したいと思っていたのだから、やろうと。
今、洗濯中で、ご飯も炊飯中。
私は、今日のこのことも、書こう、そう思って、
PCのスイッチをつけて、書き始めている。

私は、そう、こうやって
「元気」なのだ。

母が自殺をした時、誰にも言えないで苦しくて、
そう、自我復元の時に辛い時、誰にも言えなくて、
そういう日々を思い出した。

今日のこんなトラブルでさえ、
私は、とても悲しかった。
誰かに大丈夫だよって言って欲しくなった。

でも、もう、その必要は私にはなかった。

なぜなら、これが私の人生だからだ。

この一日は誰の一日でもない。

私が経験している「かけがいのない一日」なのだ。

今日のトラブルを、私は、妨害とは思わない。
といって、行かないのが正解だった言い分も捏造するつもりもない。

私は、この一日を、どんな一日であっても、
大切にしたい。

姿勢を崩さない、とはそういうことなのだ。

洗濯をし、ご飯を炊き、
買い物に行き、必要な処理をし、
過剰な不安に妄想する時間を費やすことなく、
やはりこの今日というもう一つの一日を書こう、
そう思ったら洗濯の間、ご飯が炊けるまでの間、
この大切な、私の一日をここに綴ろう。

これが、

私の「姿勢」なのだ。

正直、今日は寝てしまいたい、と一瞬思った。

それでは、姿勢が崩れてしまう。

私は今、

いつでも、笑える。

その状態にあるのを、私は知っている。

これが、姿勢の自覚なのだ。

いい体験をした。

ぺんたさんのイベントに行って踊りかったよ、本当に。

でも、その一日は、私には無かったのだ。

それは、悲しい。ならば、悲しめばいい。

でも、11月、当初予定していた次の時は、
私は、お財布を落とさないよう、
もう少し落ち着いて、焦らず、家を出よう。

きっと、いい出会いになるだろう。

わからない。未来のことは、本当はわからない。
まさか、今日、財布を落として行けなくなるなんて
思いもよらなかったように。

でも、日常の積み重ねを私たちは生きている。

悲しみもまた、私が経験したことだ。

ショックや不安も、私が経験したことだ。

その中で、それでも、私は自分の身体のケアをしていかねばならない。

なぜなら、私は、

やっぱり、

今日、笑いたいからだ。

笑ってこの日を過ごしたいからだ。

昨日、体調を崩していたけれど、
今日、持ち直したのは、その前の日に今までなら「まあいいや」で済ませていた
気温の低下に備え、近くのガソリンスタンドまで灯油をもらいに行き、
部屋をとても暖かくしたからだ。

水分補給も十分ではなかったけれど、
とるように心掛けていた。

私は昨夜、仕事から戻り、
今日に備えて、風呂場で髪を切った。

「ハロウィンなのでよかったら仮装して来てください」

と、今日、ツイッターに書かれていたけれど、
ハロウィン用の何かは持っていなかった。
そうだ、雪国旅行に行ったときのツバ付きのハットを持っていこう。
私は鏡の前に立ちかぶった。「ん~、せっかく、髪切ったのになあ」と思いながらも
迷ってる時間なんてない、と、リュックにハットをとりつけて
家を急いで出た。戸締りをしっかりして。

まさか、財布を落とすとは
最も考えられない出来事だった。


こんな、素敵な一日、あるでしょうか☆


ブログを一心に書き、よし、とワクワクして出かけ、
猛烈にショックを受け、悲しみ、不安にもなり、
それでも、よし、と姿勢を正し、買い物をし、洗濯を、
自炊をし、紛失による被害防止の対処をし、
またブログを書いている。

今日は、ゆっくりお風呂に入ろう。

洗濯も終わったみたいだし、
Yシャツにアイロンをピシッとかけて
明日の仕事に備えよう。

ご飯は温かいお味噌汁も作ろう。

残り36分が、今日という一日のクライマックスだ。

打身で最初に教わった曲は
「出発」を意味する打身独特の曲だった。

もう一つの今日。

それは、もう、出発している。

駅から、もう、列車は出ている。

走っているその列車は、私に他ならない。


楽しかったよ、


今日一日、


ありがとう!




◆自我復元に関する資料◆

無明庵サイト「桜の間」
http://mumyouan.com/k/sakuranoma.html




2016.10.31
愛美

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by jh-no-no | 2016-10-31 23:36 | 愛美通信☆メトロノート


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